六本木ヒルズ内のシネマコンプレックス(一つの映画館がスクリーンを6つも7つも持っている。割とマニアックな物もやっている。)にて、成瀬己喜男監督の「浮雲」(1955年)(3月11日まで)を観に行く。
以前日芸の授業でレーザーディスクでか何か観たのだけど、面白かったので再び。
館内には「往年のアイドル」「森雅之」を再び観ようと来たオバサマ方が一杯。
映画の登場人物というのは、自分の近辺に居ちゃ困る位バカでイヤな人間の方が面白い物だ。その点この主人公の富岡(森雅之)という男は申し分ない逸材で、終始女にだらしない。
日比谷の「みゆき座」が閉館になってしまうそうで、それにあわせて「往年の名画」って奴を一本300円(やけだな)で観せてくれるのだそうな(3月26日〜3月31日)。混むのだろうと見越して、3月19日から指定席券(500円だけど)を売り出すのだそうな。
中には、1964年の「博士の異常な愛情」なんてキューブリックの白黒映画もある。
原題は「Dr.Strangelove」。凄い翻訳があった物です。
久々の晴れ
生真面目写真
用あって実家へ帰る。我孫子→善福寺。
途中、新宿のコニカミノルタプラザに寄り、『フォト・プレミオ −24人の新しい写真家登場− 吉田穂積写真展 「Chronic Absence」』(3月4日まで)『フォト・プレミオ −24人の新しい写真家登場− 林 知遠(イム ジウォン)写真展 「光を求めつつ」』(3月4日まで)『森脇啓好写真展 「宗谷」 -冬の旅-』(3月4日まで)を観る。
ある意味対照的な二つの写真、「現代社会(この場合、ニューヨークとパリ)の印象」である「Chronic Absence」と、「アジア、アフリカから日本に来る盲学校への留学生」の「光を求めつつ」。銀塩の白黒写真である事は変わらないが、「Chronic Absence」は展示方法もざっくばらん。現代美術の様な感じ。対して「光を求めつつ」は、写真全てが真面目で、プリントもツボを押さえていて、好感は持てるんだけど、インパクトに欠ける感じは否めない。腰を据えて鑑賞するという形態では、まだ良いのだけど、会場に置いてあった「アサヒカメラ」のグラビアに載った写真では、周囲に埋もれてしまって、損をしている。
ぶらぶら帰る

朝は布団の中から日の出を拝む。太平洋を望む旅館の一番良い部屋なのだ(何しろこんな時期に泊まる奴も居ないから)。
旅館前の海岸で、朝日を臨みつつ海の水で顔を洗う。落語「芝浜」にこんな場面があって、前から一度やってみたかったのだ。
ランダムに寄せては返す波をすくうのに四苦八苦。足濡らす。「男の夢」とは、はかない物なり。
朝の散歩がてら、駅まで電車の時間を見に行く。こうして知らない街中をぶらぶら歩いていると、自分の存在という物が疑わしくなってくるな。
チェックアウトして、九時半頃「河原子」から「ちん電(日立電鉄)」で常磐線の「大甕」を素通りし、山側の終点「常北太田(茨城県常陸太田市)」へ。
すぐ裏手は水郡線の「常陸太田(茨城県常陸太田市)」。のんびりしていたら、接続を待っていた列車が出ていってしまった。この十時二十一分の次は十二時ちょうど。おい〜、廃線の日立電鉄の方が本数あるよ。
駅構内には、「水郡線活性化の為に、切符は往復で買いましょう。」の張り紙。大変だなあ。
土地の人に勧められるまま、時間潰しに入った喫茶店「煉瓦屋」で思いの外長居してしまい、駅に訊いてもらって、次の一時十三分に乗ることにし、ぶらぶら帰る。
「ちん電」の旅

朝起きたら、三月いっぱいで茨城の「日立電鉄」が廃止になることを思い出し、海も見たかったので、食器を洗って出発。
常磐線の「大甕(おおみか)」から、海岸線に沿って常磐線「日立」方面に進み終点「鮎川」に行く電車と、太平洋に背を向けて山の中に入り、水郡線(すいぐんせん、水戸と郡山を結ぶが、少しだけ突き出た支線が「常陸太田{ひたちおおた}」へ延びる)の「常陸太田」に隣接した「常北太田(じょうほくおおた)」へと伸びる電車。「大甕」から「鮎川」方面の電車に乗り、途中の「河原子(かわらご)」で下車。
海水浴シーズンでもなく、静かな浜辺。ぶらぶらしていたら、隣の駅まで行きついてしまった。地元の人は「日立電鉄」等と呼ばず「ちん電」と呼ぶ。愛称に違わず、小さな電車。
旅館を探し、魚を食べる。
車両は、営団地下鉄(現「東京地下鉄」)の銀座線で活躍していた電車。車輪の脇から電気をとっていた地下鉄銀座線は、ポイントを通る度に電気の供給が途切れて車内が真っ暗になる。その際に点くランプがそのまま残っていた。
キャベツ

春です。
最後の卒展
築地に掛け取り納品に行きがてら、竹橋の国立近代美術館にて「河野鷹思のグラフィック・デザイン–都会とユーモア」(2月27日まで)を観る。美術館だから大きな部屋での展示かと思いきや、中の一室のみでの展示だった。
またも、常設展示の『所蔵品ギャラリー「近代日本の美術」』をちゃんと観たいなあと思う。後ろ髪を引かれつつ、撤退。
銀座の富士フォトサロンにて。
『日本大学芸術学部写真学科平成16年度卒展』(3月1日まで)
「先輩風を吹かしてやるか」と意気込んで行ったのに、知ってる人居ない。
『日本写真学園卒業展』(3月1日まで)
学校が無くなってしまうので、今年で最後の卒展だそうな。「日芸最後の卒展」なんてイヤだな。無いよね、そんなの。
しかし相変わらずうるさいギャラリーだな。上を高速道路が走っているので、ガタゴト、ドシン、ドシン。
イヤな男
東京縦断

お仕事にて、東急田園都市線の「宮崎台(神奈川県川崎市)」へ。
「何か恨みでもあるんじゃないの?」って位、遠い。今は東武と東急田園都市線が繋がったから、北千住で東武線に乗り換えるだけで行けちゃうのだけど、頭が古くて山手線周り。だいたい「台」とか「野」とか付ければ「ニュータウン」だと思いやがって東急。(それに「整備された町並み」を夢想して群がっちゃう方も何なんだけどさ)
行って帰ってくるだけ、というのも悔しいので、新宿(上野に行ったら品切れ)のヨドバシカメラにて印画紙を買う。ベタ(ネガの一覧見本みたいなの)をほっくり返していたら(と云っても今はiBookの中の「ベタ」フォルダを"だぶるくりっく"するだけなのだが)、焼いてみたいのが出てきたので。
ついでに卒展、銀座の富士フォトサロンにて
『日本写真芸術専門学校卒業作品展』
生徒数が多いのか、やたら数が多い。これだけゴチャゴチャしていると、その中に埋もれない、というのも一つの写真の能力だな、と。協調性のある写真ばかりで。
『専門学校東京ビジュアルアーツ 2005卒業制作展』
上記の写真芸術専門学校よりは良かったとは思うけど、まあさいですか。
帰宅すると、Amazonで注文していた(結局買った)「ジャック・タチ」の作品集のDVDが届いていた。
「4〜6営業日以内に発送」と書いてあったのに、土曜日に注文して今日来たのだから、予想外に早かった。早かったのは良いけれど、僕もお金をおろしに行かなきゃならなかった。(着払い)
「宮崎台」駅にあった「電車とバスの博物館(当然ながら東急配下)」。月曜休館だったので外から。「渋谷-二子玉川園」。
数十年前までこんなのが246(ニーヨンロク、国道246号線、現在東急田園都市線がこの下を走っていて、上は高速道路)をコトコト走っていたのかと思うと不思議。
信心、卒展、映画、酒。

銀座に映画を観に行く(一昨日は柏に行き、段々と遠出のリハビリ。)が、11:25の回には間に合いそうもなかったので、13:55の回に目標を変更し、雨の浅草を歩く。と云っても寒くて寒くて、東武の浅草を降りて、雷門から仲見世を通って浅草寺へ。十円玉を切らしていたので、五円玉を御賽銭に、殊勝にも「南無観世音菩薩」。
銀座に着くも、外は寒いので地下道を都営浅草線の東銀座から歩いて「富士フォトサロン」へ、卒展シーズン。
『東京工芸大学芸術学部写真学科卒業制作展』(今日まで)。元は東京写真大学と云った由緒ある大学。
今や既定の表現方法としての「逸脱した表現」が多い。
『東京綜合写真専門学校第45回卒業展』(今日まで)。写真の専門学校としては歴史のある、作家的要素の強い日吉(東急東横線 横浜市港北区)の学校。
やんちゃな感じは無いが、こちらの方が面白い。一旦社会に出た人も多いだろうから、その「人生経験の差」の様な物が出るのだろうか? 置いてあった学校紹介のパンフレットには講師紹介のページがあって、方々から写真家(写真評論家)をかき集めているが、半分ほどが日芸卒というのは何とも…
映画「故郷(ふるさと)の香り」を観た。昨年観た「ションヤンの酒家(みせ)」の霍建起(フォ・ジェンチイ)監督の最新作。日本では「山の郵便配達」の監督、と云った方が通りやすいかも。
個人的には、「ションヤンの酒家(みせ)」をいたく気に入っているのだが、今回の作品は、「山の郵便配達」に逆戻りした感じ。それを期待する向きもあるのだろうが。
物語は、数年ぶりに故郷に帰った男(ジンハー=井河)が、今は村の幼馴染みの(ヤーバ)と結婚している初恋の人(ヌアン=暖)に会う。という話。人名と読みが繋がっていないと、字幕では人名が漢字だったり片仮名だったり。
それともう一つ、過去の思い出と現在が交互に進行していく形式なのだが、現在観ているのが過去の事なのか、現在の事なのか、それが分からない。びっこひいてる筈の初恋の人(ヌアン=暖)がぴょんぴょん飛び跳ねているので「これは過去の事か」と気付くか、或いは華やいだ色、多少アンバー(赤褐色)がかっているような全体の色でそれと分かるぐらい。
クサい話を、美しい風景の中に淡々と展開して説得力を持たせる手法は健在だが、この映画はクサさが目立ったかも。お金をかける様になってきたのか、クレーンを多用していて、それが違和感として出てくるのかもしれない。平地に据えたキャメラであればロングショットを撮ってもいわば点(人)と線(風景)だが、クレーンで俯瞰すれば風景を面で捉えられる利点はあるものの、本来人間の目が無い場所から風景を眺めるのは違和感があるのだ。
だけどそれほど悪くないとは思いますよ(フォローになってないけど)。期待故の苦言という面もありますから。
などと云いつつ映画館は平日の昼間から凄い混み方で、何故かと思って訊いてみたら、ここ「銀座テアトルシネマ」に限らずテアトル系は、毎週水曜日、誰でも(男女問わず)1,000円で映画が観られるのだそうな。気を付けよう(私は)。
早朝の地震(茨城県南部を震源とする震度5弱)で起こされたお陰で、眠い眠い。それでも耐えて、夜零時よりの衛星放送で、「ジャック・タチ (Jacques Tati)」(フランスの喜劇俳優・映画監督 1944-1982)の「僕の伯父さん」を(ウイスキー呑みつつ)見始めたのは良いが、翌日目覚めて考えるに、最後まで観た記憶がない。ストーブは消してあり、蒲団に入っていたからきちんと寝たのだろうが、面白かっただけに悔しい。
「DVDを買ってでも最後まで観てやる!」と意気込んだのは良いが、調べてみたら彼の作品集という事でDVDボックスは17,640円。う〜ん、意地でも観ておくんだった。
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