霧島神宮を出る

朝八時頃、階下の掃除機の音で起こされ、一風呂浴びてから霧島神宮の森に朝の散歩。同じ様な地元の人がちらほら。
木陰でそんなのを眺めていて、気がついたら駅に行くバスの時間まで三十分。宿に戻り荷物をまとめ、バス停へ。
に着いてはみたものの、次の電車は二時間後。昨日の足湯に浸かりながら方策を考える。

駅前の食堂。おばさんが漬けた自慢の梅酒をちびちび。そばを頼むとやたら太い。これはうどんか?
三十分ぐらい前に店を出て、駅へ。
切符を買ってホームに登る。山の斜面のような所にホームがあって、涼しい。

折り返しで停まっていた鹿児島からの特急「きりしま」が去った。
小鳥の声と風の音、そして時々自動車の音。ここにいると、停まっている電車がやけにうるさい。
あ、電車が来た。


霧島神宮

都城から鹿児島側に行って、霧島神宮駅で降りる。「霧島神宮」という駅名の割には霧島神宮は駅からバスに乗って行かないといけなくて、バスが来るまで三十分程、駅前で足湯なるものをしてみる。ベンチは電車から降りてくる人を捕まえようとするタクシーの運ちゃんの休憩所になっている。
霧島神宮駅前の足湯
足湯していたら、携帯電話が鳴る。東京のSさんから。現代社会はどこでも仕事で呼び出されてイヤなんて言う人もいるけど、携帯電話があるおかげで、僕は安心してふらふらできるのだ。呼び出されれば半日で帰京できるし。
バスで霧島神宮へ。入り口には「日本発祥の地」と大書された塔が。大きく出たもんだ。
オフシーズンのこの時期、境内は静寂としていて、鬱蒼とした森からは小川のせせらぎの様なさわさわという音がするのみ。
霧島神宮
霧島神宮前の民宿が(ついでに)やっている(ような)ユースホステルへ。オフシーズンの得、泊まり客は僕一人。気分は民宿。宿のおかみさんも無愛想で、ある意味心地良い。
夏にユース泊まると、「ムーンライトながら(大垣快速)」で飛び込んでくるような血気盛んな同室の若者に早朝から起こされたり、変な「鉄(テツ・鉄道ファンの事)」に議論ふっかけられたりするんだろうな〜
それはそれで楽しくて良いけど。
宿のお風呂(温泉)も独り占め。露天風呂の昼から独り占めというのは心地よい。
夕飯は、「客が一人だから作るのイヤ」ってんで食いに出るも、どこも七時閉店。観光客相手の商売を七時すぎてやっててもしかたないわな。コンビニもどきの個人商店でカップ麺と缶ビールを買って帰り、宿の一階で南日本新聞を読みながら一人すする。隣の部屋からはテレビの音、宿のおかみさんが観ている。
部屋のテレビは百円取られるから、見ない。「サラリーマンNEO」観たかったな〜。


尻落ち着かず

午前中駅前の温泉に入る。
ここは京町温泉なのだろう。昨日の山奥の温泉の様にカネ臭くない。
吉都線京町温泉駅の山麓温泉
少し滞在しようと思った親戚の家を発ち、荷物をまとめて再び吉都(きっと)線に。
吉都線京町温泉駅
京町温泉のホームに居た女子高生二人と列車が来るまでお話し。話の内容、少々ジジ臭かったかな?いいや、ジジイなんだし。
泊まっていないけれども、旅館の体験記


暑いじゃん

というわけで吉都(きっと)線で都城から京町温泉に向かった。(都城駅で外に出てぶらぶらしてたら、ジュースを買おうとしていた警官に職務質問されてしまった。警官は買ったジュースを自販機から取り出して行ってしまったが、そんなに怪しいのだろうか、変な体験。)ワンマン運転の一両のディーゼルカー(同じ吉都線の日向前田駅の写真


着いて荷物を置き、早速駅から数キロ山に入った某温泉へ。

湯上がりをぶらぶら帰る。田植えの季節。

夕飯を親戚と食べながら、NHKの地方の天気予報(8:55からの)を観てみたら、明日は宮崎県全域晴れ。予想気温は宮崎よりこっちの方が高いじゃーん…


暑い…

宮崎の駅前にユースホステルはある。
平地なので暑い。うだるように暑い。東京と違って日陰に入ると涼しいので救われるが。空梅雨というのか?いわゆるこれは。
昨日湯布院という高地にいたのでなおさら。だからという事も無いのだけど、今日は日豊本線を都城で折れて吉都線に入り、えびの高原の方に行く。
10:43に宮崎を発つ電車に乗ったので、都城で乗り換えて、13:27には親戚の居る京町温泉に着く筈。

今日は涼しく寝られるかな?
尤も二三日したら荷物を置いて、また宮崎に地鶏を食べに来る(店はユースホステルの人の「やっぱり近所のあそこがうまいと思うよ」という推薦?で決めてある)つもりなのだが。


宮崎へ(昨日分)

(昨日書いたのに投稿するのを忘れていた)
一日に一本しかない(朝の六時大分発というのを除けば)佐伯を越える普通電車、因縁の16:47臼杵(うすき)発南延岡(みなみのべおか)行きに乗る。

実は結構危なくて、「時間があるし一つ前の『上臼杵(かみうすき)』から乗ってみよう」とお茶を飲んでから、上臼杵駅であろう方面に歩きだしたのだけど、道に迷って方向が分からなくなって(かんがえてみたら初めての町でこんな事をやろうとするからいけないのだ)元の場所(三重の塔の見える所)に戻ってどうしようと思っていたら、運良く臼杵駅行きのバスが来て、それに飛び乗り、やはり臼杵駅に行った。この選択は本当に良くて、列車は六、七分前に来て、後からくる特急を待っていた。一つ前の上臼杵に行っていたら十分以上前に列車は出ていた筈だ。(下らぬ意地を捨てて一時間に一本の特急に乗れば良いのだがまあそれは)
佐伯-延岡間、一日に数本の電車しかとまらないのだから、余程の秘境かと思いきや、案外にも駅前には数十軒の人家がある。
日豊本線宗太郎駅での交換待ち
その中の一駅、「宗太郎」での交換待ち。
現在の高千穂鉄道延岡駅
延岡に着いて興味があったのが、廃線となった第三セクターの高千穂鉄道(旧国鉄高千穂線)。
近くに行って見た訳ではないが、入り口を塞いだだけで車両もそのまま駅に留置されている。廃線の数日後からレールの撤去が始まった茨城の日立電鉄とは大違いだ。復活でもさせるつもりかな?
日豊本線美々津駅付近
七時二十分、暗くなってきた。美々津(みみつ)駅付近。


臼杵

湯布院の宿で起きる。時々晴れ間も覗く天候だが、今日も由布岳は煙って見えない。
日豊本線を宮崎へ抜けたいのだが、途中の佐伯(さいき)から延岡への普通列車は早朝を除くと夕方の一本しかない。特急は一時間に一本あるのに。
夕方の一本を待つまでの間どこかで閑つぶしをと思って「どっか良いとこ無いかな?」なんて行っていたら、女性三人できている人が、明日臼杵(うすき・日豊本線で佐伯と大分の間にある町)に帰るから、その町を観ていったら?とのありがたいお言葉。
そのユースホステルに泊まっていた一人のおじさんは、湯布院の近くの町に住んでいるのだが、旅気分を味わうために時々一泊しに来て翌朝仕事に出るとの事。分かる気がするなあ。

前述のお言葉に甘えて、朝食後風呂を浴びてから車に乗せてもらい霧の大分道を行き、臼杵へ。石仏は臼杵では有名らしいけど、石に仏像が彫ってあるだけらしいので、そのまま市内に行って降ろしてもらう。
臼杵城址
臼杵城址で休憩。
臼杵の町
臼杵の古い町並みは、表通りだけでなく裏の路地にもよく残されていて、心地よい。
町中の屋敷跡のような喫茶店で休憩中。閑つぶしも楽じゃない。
冬は、こんなの(紹介記事その2)もやってる町らしいです。


湯布院


列車の交換(行き違い)の時に外に出て。
湯布院に着き、ユースホステルに電話したら「土曜日(今日)はバスが無いので歩いてきてください」だそうだ。四十分と書いてある。
湯布院の焼き地鶏
昨晩会社の担当Sさんに「宮崎に行ったら地鶏を食え!」と言われて、すっかり行って食う気になっていたのだけど、湯布院にも地鶏というものがあるらしく、その言葉にノックアウト、少々フライングして昼飯は地鶏。
湯布院の町は情緒あふれる所かと思ったら、見事に観光地化されていて、全く関係ない、染めた布とかガラス細工の店が並んでいる。
湯布院の町並み
後ろには由布岳(豊後富士)が …曇って見えないので
早く宿に行って温泉を浴びようと汗だくになって山を登る途中、
由布岳
湯布院ユースホステルの部屋
ユースホステルに四時頃たどり着く。
早速温泉に浸かって着替える。


九州上陸

ああ、良く寝た。フェリーの中では今朝の五時起きの不眠を取り戻すべく、熟睡しちまった。
雨もあがって、とりあえず傘をささずに大分に上陸。大分港では周辺をぶらぶら等して、大分上陸の感慨をもっと味わいたかったのだけど、「大分駅へのバスは今しかないよ」と言われ、水溜まりを飛び越えつつバスに。
大分駅で降り、今夜の宿泊先はやっぱり湯布院にする事にして、湯布院行きの一両だけのディーゼルカーへ。


船旅(大分へ)


今、7:50松山発11:15大分着のフェリーの中に居ます。松山に六日もいるとだれてきて飽きてきたので、そろそろここを発とうと。
しかし本州を廻らず、千五百円で直接九州に渡ることができるのは楽ちん。
外に出ると瀬戸内の島々が… 見えない。小雨の中、もやと海面しか見えません。
松山から大分へ向かうダイヤモンドフェリー
大分に着いたら別府(大分から数駅)に行って泊まろうとは思ってみたものの、何しよう。雨あがってくれないかな〜